2024.09.26

【プロが解説!】ウエディングドレスに似合う髪型選びのポイント

想いを込めて選んだウエディングドレス。あわせる髪型にこだわる花嫁は少なくありません。しかし、「花嫁の理想の髪型がその人の個性やドレス、会場の雰囲気にあっていない」「似合う髪型を教えてほしい」などといわれてヘアメイク担当者が提案するケースもあることでしょう。この記事では、ウエディングドレスに似合う髪型やヘアスタイル提案のポイントを解説します。

長さ別!ウエディングドレスに似合う髪型

ウエディングドレスにあわせるヘアスタイルは、結婚式のテーマによってさまざま。まずは、ウエディングドレスに似合う髪型を髪の長さ別にご紹介します。

ロング・ミディアム

まとめ髪もダウンスタイルも、髪型の選択肢が多いロング~ミディアム。ベールを着用する挙式ではシニヨンのようにきっちりしたまとめ髪が定番です。その分、披露宴では雰囲気を変えた華やかなヘアスタイルを選択するケースも。

人気の髪型としては、次のようなものが挙げられます。

シニヨン(アップシニヨン、ローシニヨン)

後頭部やサイドでお団子状に髪をまとめるスタイル。アップシニヨンなら元気な印象に、ローシニヨンなら落ち着いた雰囲気になるなど、髪をまとめる場所でイメージが変わります。

ポニーテール(アップポニー、ローポニー)

前から見た印象と後ろ姿とで雰囲気がガラッと変わるポニーテールスタイル。アップポニーに大き目リボンをあわせたり、長い髪をゆるく巻いて動きを出したり。間隔をあけてゴムで結んだ玉ねぎヘアなどのアレンジが人気です。

ダウンスタイル

ウエディングドレスをラフでこなれた印象に着こなせるダウンスタイル。海外ウエディングでも人気の髪型ですが、ヘアメイクアップアーティストには動いても崩れず清潔感のあるセットが求められます。

ハーフアップ

華やかさは欲しいものの顔周りはすっきり見せたいという花嫁には、ハーフアップも人気。すくい上げた髪をねじって両サイドでとめるハーフツインなど、アレンジも可能です。

編みおろし

編み込み、みつあみ、フィッシュボーンなど編み方にアレンジを加えたり、生花や小ぶりのヘアアクセサリーを散らしたり。長い髪を編んでまとめる編みおろしは、前撮りでも人気のヘアスタイルです。

ボブ

小顔効果があってスタイリングしやすいといった理由から、幅広い年代で人気のボブスタイル。結婚式でもボブを活かしたヘアスタイルアレンジを希望する花嫁は多いです。

人気の髪型としては、次のようなものが挙げられます。

ハーフアップ

きちんと感の出るハーフアップはボブヘアの花嫁にも人気。アップ部分は後頭部でひとつにまとめるだけでなく、ハーフツインにしたり、バックカチューシャでまとめたりするなど、短めボブでもアレンジ可能です。

プチポニー

ひとつ結びできる長さのボブなら、うなじの上で結ぶプチポニーもおすすめです。細めのリボンを結んだり、後れ毛を出したりして華やかにアレンジを。

オールバッグ

ハンサムでタイトに決まるオールバックスタイル。顔周りがすっきりするのはもちろん、ボブなら首のラインもキレイに見えます。

ダウンスタイル

ダウンスタイルはボブ花嫁にも人気。ふんわり内巻きにすれば華やかでかわいらしく、外はねにすればすっきりコンパクトな印象に。シンプルに髪を耳掛けにするのもおすすめです。

フィンガーウェーブ

コームと指で髪にウェーブをつけるフィンガーウェーブ。レトロな雰囲気がおしゃれだと、注目を集めています。ウエディングドレスはもちろん和装や振袖ドレスなどにもあわせられるため、ヘアメイクの引き出しに入れておいてはいかがでしょうか。

アップスタイル

長めのボブならアップスタイルを作ることも可能。短くてまとめられない髪があっても、上手に後れ毛を出せば大丈夫です。

シニヨン

プチポニーのようにまとめられる長さがあるなら、ポイントウィッグを使ったシニヨンも。「結婚式までに伸ばそうと思っていたのに
…」という花嫁に提案すると喜ばれるかもしれません。

ショート

「ウエディングドレスを着るなら髪の長さはミディアム~ロング」というイメージをもつ人も多いです。しかし、結婚式スタイルが多様化するとともに自分らしさを大切にしたいと、ショートヘアで結婚式を迎える花嫁も。

・前髪を遊ばせる

・毛先を遊ばせる、外はねにする

・タイトにまとめる

・サイドを編みこむ

・フィンガーウェーブを取り入れる

・あえてナチュラルにセットする

など、髪型を選ぶこともできますが、ヘアカラーやアクセサリーとセットでイメージすると選択肢が広がります。

大振りピアス

顔周りを華やかにしてくれる大振りピアスは、ショートヘアとの相性が抜群。生花を使ったイヤーカフなど、アクセサリーで魅せることを意識したヘアアレンジが人気です。

ピン

ゴールドなど色のあるピンをバランスよくあしらうことで、ショートヘアが華やかに。手軽にできるアレンジだと人気です。ピンの配置をアシンメトリーにすれば左右の印象を変えられます。

バックカチューシャ

バックカチューシャなら、ショートヘアの後ろ姿を印象的にしてくれます。シンプルなものから華やかなものまでデザインが豊富なので、ドレスやなりたいイメージにあわせて選ぶのも楽しいでしょう。

花冠

普段と違った姿を印象付けたいなら花冠をあわせてみて。
360度どの角度から見ても華やかで素敵。軽やかなショートヘアなら、ガーデンウエディングやカジュアルウエディングなどにもピッタリです。

ウエディングハット

チュールをあしらった小ぶりなものから、つばの大きなものまで、さまざまなウエディングハットがあります。ショートヘアの長さやドレスのイメージを考慮しつつ選ぶのがポイントです。

和装なら、金箔や水引を用いたヘアアクセサリーを使うなど、ショートでも楽しめる花嫁ヘアはたくさんあります。

雰囲気別に髪型を見てみたい場合は、こちらをご覧ください。

BEAURA流ウエディングドレスに似合う髪型を提案するポイント

ブライダルのヘアメイクが得意なアーティストを
200名以上抱えるBEAURAでは、次の点を意識しながらヘアメイクをご提案しています。

花嫁のヘアメイクイメージを把握する

SNSの普及などによって、花嫁自身が「ウエディングドレスにこんなヘアメイクをあわせたい!」と具体的なイメージをもっていることも増えました。まずは、花嫁の希望を聞き出し、ヘアメイクイメージを共有することが大切です。

しかし、なかなかうまく希望を言葉で伝えられない花嫁も少なくありません。花嫁がもつヘアメイクのイメージを引き出し再現できるよう、花嫁ヘアのトレンドを把握し技術を磨きつつ、ヒアリング力を高めておきましょう。

ウエディングドレスや会場の雰囲気との相性を考える

希望のヘアメイクを再現できたとしても、ウエディングドレスや会場の雰囲気とマッチしていなければ素敵に見えません。

結婚式のテーマや時間帯、装花の雰囲気、着用する衣装やあわせたい小物など、結婚式の詳細を確認し、花嫁の希望がウエディングドレスや会場にマッチするかを考えましょう。

個性を活かしトータルバランスのとれたヘアメイクを提案する

花嫁の希望のヘアメイクを把握し、ドレスや会場との相性を検討したら、花嫁の個性を活かしどうマッチングさせるかを考えましょう。

その際、「このドレスならもっとこうしたほうがいい」「このヘアにするには長さが足りない」など、プロとして花嫁の希望に沿わない話をしなければならない可能性もあります。

よいヘアメイクを叶える提案を受け入れてもらうためには、ヒアリングを通して信頼関係を築いておくことが大切です。

どれも基本的なことですが、経験が長くなったり結婚式が続くと抜け落ちたりしてしまいます。プロとしてのセンスが問われる場面でもあるため、

まとめ

定番のものから個性的なものまで、ウエディングドレスに似合う髪型をご紹介しました。

多様化する結婚式スタイルにあわせ、ウエディングドレスにあわせるヘアスタイルも多種多様になっています。花嫁をより輝かせられるヘアメイクアップアーティストであり続けるために、知識や技術力、希望を把握できるヒアリング力を磨きましょう。